ディープ・ブルー(1999年)
★★★★
「ジョーズ」以来駄作の温床となりつつあったサメ映画において、突然出現した快作!遺伝子操作で人間並の知能を持った鮫の恐怖、牢獄と化した海中施設から脱出するスリル、死亡フラグを裏切りまくる予想不能な展開!アクションの切れ味も抜群の逸品。
ディストラクション・ベイビーズ(2016年)
★★★★
この映画の凄さを言語化することは不可能である。ただただ意味もなく衝動のままに通行人に暴力を振るう柳楽優弥。そして暴力に憑かれてゆく菅田将暉、小松菜奈…暴力の恐怖と暴力の魅力。若手演技派が集結した、異様な熱量を誇る傑作。
ディセント(2005年)
★★★☆
00年代も
「ピッチブラック」(’00)
「クライモリ」(’03)
「サイレントヒル」(’06)
など印象的な怪物系ホラーは数多くあったが、その中でも一際恐ろしかったのが本作。地底人との対決を通して人間同士のエゴを徹底的に醜く、シリアスに描く凄みは一見の価値アリ
手紙は覚えている(2015年)
★★★★
知る人ぞ知る傑作サスペンス映画。余命短い老人が、アウシュビッツで家族を殺された友人に頼まれ、当時のナチス兵を探し始める。極めてスリリングな作品であり、そのテーマの凄味と完成されたシナリオに絶句。今年他界した超名優・Cプラマーの芝居が光る
テキサス・チェーンソー(2004年)
★★★★
マイケルベイ製作による「悪魔のいけにえ」リメイク。牧歌的な要素や笑いを一切排し、ひたすら絶望的なゴア描写に徹した凶悪なホラー映画。神格的なオリジナル版に臆さず、本気で怖い映画を作ってやろうという製作者の気概が伝わってくる凄い作品
デッドコースター(2003年)
★★★☆
シリーズ2作目。死のピタゴラスイッチが度を越し過ぎたあまり、コメディになってしまった怪作!(制作サイドも確信犯に違いない) まず冒頭の多重事故に度肝を抜かれ、その後の死に方バリエーションも凄まじい。死ぬ時はひと思いに逝きたいものである。
デッドゾーン(1983年)
★★★★
S・キング原作。過去・未来を見る能力に目覚めた男の運命を描いた、クローネンバーグのSFヒューマンスリラー。哀しい過去と現実を背負いながらも戦う、クリストファー・ウォーケンのナイーブな佇まいが印象に残る。スリルと切なさを兼ね備えた傑作。
TENET /テネット(2020年)
★★★☆
人知を超えた超絶映像体験!とてつもない戦いが繰り広げられるが、そもそもストーリーを理解できるだけの情報がしっかり提示されていないため、ただ感覚で楽しむしかないという狂気の映画。その破格の難解さから生まれる果てしないスケールが本作の魅力!
天空の城ラピュタ(1986年)
★★★★★
どう見ても冒険活劇史上のマスターピース。手に汗握るアクション、胸を震わすドラマ、とことん魅力的な登場人物、ムスカの圧倒的な悪役振り…大冒険の行方にワクワクが止まらない。何万もの少年少女を興奮させた存在自体が国宝級の超傑作!
天国と地獄(1963年)
★★★★
黒澤明による誘拐サスペンス。前半の舞台劇のような緊迫した会話劇、後半の外に出ての活劇感まで、全編にみなぎるパワーが素晴らしい。割とシンプルな話だが、とにかく画の力が凄まじいので最後まで引き込まれる。格差社会を扱ったテーマも良い。