ライフ・オブ・デビッドゲイル(2003年)

★★★★

冤罪と死刑制度をテーマにしたハイクオリティなサスペンス映画。大学教授が同僚を殺害した容疑で死刑宣告を受けるが…K・スペイシーの何を考えてるのか分からない巧演は(いつもながら)見事の一言。驚愕の結末にも圧倒される傑作です。

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年)

★★★☆

冴えない女の子が60年代ロンドンにタイムスリップし、歌手を目指す女の子とシンクロしながら事件に巻き込まれるスリラー。二者間を縦横無尽に横断するE・ライトの華麗な映像演出は円熟の極み!意外性溢れる展開とキャラクターも魅力的な傑作

ラヂオの時間(1997年)

★★★★

三谷幸喜がコメディ映画監督としての地位を確立した傑作!ラジオドラマの台本が、俳優や制作陣のエゴでどんどんねじ曲げられて行く。どこも爆笑シーンの嵐だが、個人的にはハインリッヒが死ぬところと布施明が10000円札を出すところが一番笑った。

ランボー(1982年)

★★★★

S・スタローンがその地位を確立した一本。ベトナム戦争の帰還兵が人権を蹂躙され、森へ逃げ込み凄まじい反撃を繰り広げる。銃、弓、罠を駆使した見応えたっぷりのアクション、崖落ちや爆破の見せ場、そして熱すぎる反戦メッセージ…時代を超えて愛される傑作!

ランボー 怒りの脱出(1985年)

★★★★

うってかわって娯楽アクションと化した傑作。後半にアクションの見せ場を固め打ちに熱くなり、1からのいい意味での換骨奪胎ぶりに興奮。それもそのはず、脚本は続編の神様ジェームズ・キャメロン。最強のゲリラ戦、ヘリコプターチェイス、奪った弾薬で敵を皆殺し…というこれぞランボー!という魅力を確立した一本。

ランボー 怒りのアフガン(1989年)

★★★

今度はアフガニスタンの組織に出戦の依頼を受けるランボー。唯一信頼できる大佐も捕まり、ランボーはまたしても敵地に乗り込み圧倒的な兵力差での戦いを挑む! ますます大味な作品だが、そこそこ楽しめるアクション大作。大佐と共闘するシーンはなかなかアツイ!

ランボー 最後の戦場(2008年)

★★★☆

老齢に差しかかったランボーが今度はミャンマーに行く。スタローン自身が監督も務め、これまでの娯楽路線とは打って変わって、戦場の捕虜拷問、弾薬による人体破壊など、戦争のリアルな悲惨さを追求した良作。驚くほど単純な話だが、だからこそ核心のテーマがよく伝わってくる。クライマックスの機関銃でミャンマー兵を殲滅するくだりは、その長さ・残虐さともに観た者の心に刻まれる。

ランボー ラスト・ブラッド(2019年)

★★★★☆

個人的にランボー史上最高傑作。老人と化したランボーはもはや戦場へと赴くことはないが、ランボー個人の生き様の凄まじい生き様を描写した作品として、この上なく壮絶である。なんといってもラスト30分、復讐マシンと化したランボーが敵を滅多打ちする様に言葉を失う。殺意しかない殺人トラップの数々は、96時間やイコライザーが可愛く見える程の凄まじさ。まさに地獄。魂の奮えるアクション映画。

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