氷の微笑(1992年)
★★★
エロティック・サスペンスの代表格。この作品でS・ストーンは一世を風靡したスターに。この悪女は「危険な情事」「ミザリー」的な直情系とは違い、頭を使ってじりじり男を追い詰めてくる一番恐ろしいタイプ。ヴァーホーベンらしいハッタリの効いたスリラー!
ゴーン・ガール(2014年)
★★★★
ネタバレ厳禁なストーリーテリング、センスに溢れたビジュアルと編集…まさにD・フィンチャーらしい完成されたサスペンススリラー! 目まぐるしく立ち代わる登場人物と、二転三転する展開に引き込まれっぱなし。オープニングとラストカットも秀逸すぎる。
告白(2010年)
★★★★☆
凄い映画である。冒頭から恐怖とビジュアルのすごさで完全に圧倒されるが、そのテンションが全く落ちぬままラストを迎えてしまう。交錯する人間達のエゴ。松たか子全身全霊の怪演!邦画史上にその名を刻む、中島哲也監督のフルパワーが詰め込まれた傑作サスペンス
ゴッドファーザー(1972年)
★★★★★
マフィア映画として、ファミリー映画として映画史を彩る不朽の名作。人情と裏切り、神聖さと血生臭さがせめぎ合う展開。人格が変貌してゆくA・パチーノのドラマ。神々しさすら感じる名場面の数々。最高の演出とシナリオに圧倒される極上の大河ドラマ。
殺しのドレス(1980年)
★★★★
サスペンス映画の巨匠・ブライアンデパルマの渾身の一本であり、一つの到達点。とにかく一つ一つのシーン・映像が「これがやりたい!」というとてつもない映画愛に溢れており、そこにピノ・ドナッジオの奇跡的な音楽が乗る。極上の恐怖フルコースがここに!
コン・エアー(1997年)
★★★★
凶悪犯たちが囚人護送機をハイジャック。やりたい放題の悪党だらけのなか、N・ケイジ演じる心優しき犯罪者がひとり立ち上がる。機内、砂漠、そしてラスベガスと場所を変えて展開されるド迫力のアクションは見事の一言!S・ブシェミがいい味を出している。
コンテイジョン(2011年)
★★★★
死の感染症の恐怖とパニック、その解決までのプロセスを、超絶豪華キャストを集めながら、徹底してリアルに描いたソダーバーグ流社会派スリラー。淡々とした現実的なタッチが非常にリアルで、引き込まれる。まるでコロナ禍を予見したかのような傑作。