遊星からの物体X(1982年)
★★★★
可愛い犬だなぁ…ん?…ぎゃああああ!
これぞSFホラーの伝説的傑作。
南極という狂気の舞台設定、誰が「物体」になっているか分からないサスペンス、そして想像を絶するグロさのクリーチャーの数々。全てがおぞましい最強のエイリアン映画。
遊星からの物体X ファーストコンタクト(2011年)
★★★
あの名作の前日譚で、ノルウェー基地での惨劇を描いたホラー。しっかりと辻褄を合わせてくる物語は見事で、リスペクトも伝わってくる。しかしながら、やはりCGを駆使すればするほど、あの味わい深いグロさが薄れてしまう印象は残る
ユージュアル・サスペクツ(1995年)
★★★★
ラスト5分の大どんでん返しでサスペンス映画史に爪痕を残した名作。監督B・シンガーのテンポ良い演出、ケヴィン・スペイシーの見事な語り口が完全融合。少しずつ謎が繋がり、全てが解けた矢先、信じられないことが…カイザー・ソゼ、恐るべし。
ユナイテッド93(2004年)
★★★★☆
911テロの際、唯一目標に到達せず墜落した4機目の旅客機を描いた作品。監督のドキュメンタリー的な魅せ方は迫真を極め、飛行機の中かと錯覚する有り得ない没入感。ラスト15分には背筋が凍り、人間の生命力の凄まじさに震えて絶望した…忘れじの大傑作
ゆりかごを揺らす手(1991年)
★★★★☆
これほどまでに美しく、冷徹で、哀しい悪女がいただろうか。女性の母性、嫉妬心、復讐心。それらを見事に体現したレベッカ・デモーネの名演に拍手。素晴らしいシナリオ、恐怖、ヒューマンドラマ、全てを兼ね備えたサスペンススリラーの大傑作!
ゆれる(2006年)
★★★★☆
吊り橋から転落して死亡した女。それは事故死だったのか、殺人か…人間の業と兄弟間の確執を、的確すぎる演出とすさまじい芝居で切り取った大傑作。登場人物の心が揺れ、カメラが揺れ、真実さえも揺れてゆく作品の作りが圧巻。ラストカットの余韻に言葉を失う。