ゼイリブ(1988年)
★★★
サングラスをかけると、世の中に紛れ込んだ異星人たちが見える!…この最高の設定をちょっとチープな演出と音楽で描き通したこれぞカーペンターという作品。主人公が相当なアホだったり、6分間に渡る長尺プロレスバトルもご愛嬌。戦慄のラストに痺れる!
セッション(2014年)
★★★★★
人間ドラマ、スポ根、サイコスリラー、どの観点から見ても比類のない超傑作。鬼教師と教え子の超修羅場展開の連続。怒り、エゴ、歓喜、全ての感情が最高濃度で入り混じるクライマックス15分の音撃シーンはまさに伝説。魂を揺さぶる異次元の興奮は必見!
セブン(1995年)
★★★★★
D・フィンチャー渾身の一本。
これほど「映画を、観た…」と虚脱できる作品があるだろうか。全ての要素が最高品質。ホラーであり、アートであり、演技対決であり、最凶のどんでん返しスリラーである。忘れられぬラストの絶望感。これぞ猟奇サスペンスの金字塔
セルラー(2004年)
★★★★
これぞジェットコースタースリラーの傑作。若者の携帯に突然かかってきた、誘拐された女性からのSOS…電話が切れたら終わり。果たして彼は女性を救出できるのか。二転三転のスリリングな展開、魅力的なキャラクター。B級と見せかけて完全にA級。オススメの一本!
鮮血の美学(1972年)
★★★?
あまりにも重く、辛く、そして救いのない問題作である。女性をレイプし殺害した強姦魔が立ち寄った家は、なんとその女性の両親の家だった…この話を90分かけてジットリ、ジットリと描写する。正体に気づいた両親のエグすぎる復讐。並みの神経では到底作れぬ怪作
戦場にかける橋(1957年)
★★★★
戦争ヒューマンドラマ的に扱われることも多い名作だが、これ以上ないほどの恐怖映画だと思います。なんと言ってもあのクライマックスの壮絶展開。戦争の成れの果てを観ているかのようなラストカットに呆然とする。アカデミー作品賞受賞作。
戦争のはらわた(1977年)
★★★★☆
サム・ペキンパーが全身全霊で撮った究極の戦争映画。ソ連軍の猛攻によって追い詰められるドイツ軍。上官同士がいがみ合い、取り返しのつかない状況へ追い込まれる絶望感。圧巻のスローモーションと編集で、戦争の本質と人間の醜さを描ききった大傑作!
千と千尋の神隠し(2001年)
★★★★☆
日本人の心の一本。生きているということの尊さ。確かに感じられるこの世とあの世とを繋ぐ何かの存在。言語化不可能、けれど魂に訴えかけてくる超名作。