愚行録(2017年)
★★★★
とある一家惨殺事件を追うルポライターが、事件の背後にある様々な人間のエゴ、負の感情に迫ってゆくサスペンス。ヒトというものの醜さ・生臭さという目に見えないものを、独特のタッチで切り取った演出と撮影が素晴らしい。そしてキャスト全員が上手すぎる!
口裂け女2(2008年)
★★★☆
一人の高校生が口裂け女に変貌するまでを描いた、まさにビギニングといえる内容。その壮絶な過去は、ダースベイダーやジョーカーを彷彿とさせる鬼気迫るものであり、良質なシナリオと演出をもってぐいぐい引き込まれる。邦画ホラーでは掘り出し物の良作!
グリーン・インフェルノ(2013年)
★★★
森林伐採反対運動だ!と熱帯雨林にやってきた若者たちが、謎の食人族に襲撃されまくる話。自分たちが守ろうとしていた秘境が想像以上にとんでもない所で、恐怖そのものに変わる皮肉が良い。安定のイーライ・ロス作品だけあって中々グロいのも良い
クリスティーン(1983年)
★★★
邪悪な意志をを持った車(♀)が、気に食わない奴をぶっ殺しまくるホラー映画。スティーブンキング原作×ジョンカーペンター監督のコラボ。助手席に座った持ち主のガールフレンドに嫉妬して殺そうとしたり、全編なかなか頭の悪い感じがとても良い!
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年)
★★★★☆
公開して20年が経過してなお、全国のオトナたちの心に刺さりまくる不朽の名作である。魂を震わせるヒロシの回想。そして今を必死に生きようとするしんのすけの姿。圧倒的な名シーンの数々に涙が止まらない。
黒い家(1999年)
★★★☆
保険金殺人のおぞましさを描いた国産サイコサスペンスの怪作。大竹しのぶは、どんな怪物や幽霊より包丁を持ったキチガイババアが一番恐ろしいことを証明した。映像や演技の全てが異質に作られており、二度に渡るクライマックスは圧巻。その想像を絶する恐怖に慄く
クローバーフィールド(2008年)
★★★★
まさかのPOV×怪獣映画!
想像だにしない大胆な手法で、劇場に来た当時の観客の度肝を抜いた一本。逃げ惑うカメラが我々とシンクロし、壮絶な恐怖が描かれる。まさに全編がジェットコースター、パニックホラーの新たな可能性を示した傑作!
クワイエット・プレイス(2018年)
★★★☆
音を立てたら、即死。とにかくこの単純明快な設定と、絶望的な世界に観客を放り込む冒頭が秀逸。壮絶な展開で主人公を追い込みまくってくる後半もすごい!ド迫力の音響で迎える終盤の対決シーンは一見の価値アリ。びっくり系ホラーの快作!
クワイエット・プレイス2(2021年)
★★★
全米で大ヒットとなった続編。いかんせん敵の全貌と弱点が明らかになった状態で始まるので、内容はやや苦戦している印象。シナリオ上の工夫でなんとか水準以上には達しているが、前作の方がカタルシスあったかな。キリアン・マーフィの活躍は嬉しい